マラセチア外耳炎ついて書きます。
マラセチアは酵母菌で、カビの仲間です。
ヒトでは水虫と同じ仲間になります。
家のお風呂を想像してもらうとわかりやすいのですが、お風呂は家の他の部屋よりも
湿度も温度も高くカビが発育しやすい環境です。
耳も皮膚表面よりも湿度と気温が高く、酵母菌の発育にとって好ましい環境なので
マラセチアによる炎症が多いのです。
マラセチア外耳炎になると耳垢が多くなります。
耳垢は特徴的で黒く、甘酸っぱい臭いがします。
耳をしきりに振ったり、足で書くようなことがあれば早めの受診をおすすめします。
診断は耳垢を染色してマラセチアを確認することで行います。
治療としては耳の中を洗浄し清潔に保ち、抗真菌薬を服用が必要となり、
しっかり治さないと再発することがあります。
早期に治療して慢性化しないように気をつけましょう。
写真は耳垢についているマラセチア(紫に染まった小さなツブツブ)です。